ブイキューブは2月4日、有料のオンラインセミナーを簡単に開催できるSaaS型プラットフォーム「V-CUBE マーケット」を3月3日より提供開始すると発表した。
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ブイキューブ 代表取締役社長の間下直晃氏 |
V-CUBE マーケットは、「課金型のライブ配信マーケットプレイス」と謳われている新サービス。国内シェアNo.1の実績を誇る同社のビジュアルコミュニケーションサービスをベースに、受講者に対する課金/決済機能や会員管理機能、告知ページ作成機能などを搭載している。
ブイキューブ 代表取締役社長の間下直晃氏は、提供背景に関して、拡大するユーザーのニーズに対応するためと語ったうえで、ニーズの詳細について次のように説明した。
「ブイキューブでは、市場を拡大させるという視点から、どうすれば誰でも簡単に使えるサービスになるかを考えて開発を続けてきた。Webブラウザさえあれば、インストール作業を一切行うことなくWeb会議やWebセミナーが開催できる『V-CUBE ミーティング』や『V-CUBE セミナー』は、そうした発想から生まれたサービスだが、最近では"有料"のセミナーを手軽に開催したいという要望が増えてきている。そうした声に応えるべく、今回新サービスを提供することになった」
サービス開始当初のV-CUBE マーケットは、「V-CUBE セミナー」に対して上記の課金、会員管理機能などを搭載したものとして提供される予定。通常、V-CUBEセミナーを活用して同様のシステムを用意する場合、課金/決済機能などをアドオンで開発しなければならないが、V-CUBE マーケットでは、クレジットカード会社への決済申請も行うことなく有料セミナーを開催できる手軽さが大きな特長となっている。
料金体系は、月額料金ではなく、レベビューシェアの形態がとられる予定。申込が少なかった際の赤字を心配する必要もないため、「IT予算が限られる中堅・中小企業、さらには個人ユーザーでも安心して利用できる」(間下氏)という。
将来的には、V-CUBE マーケット上で開催される各社のオンラインセミナーをまとめて表示し、一覧の中から好きなものを選べるポータルサイトなども開設予定。また、当初はセミナー形式の配信に対応した「V-CUBEセミナー」ベースのサービス提供となるが、双方向コミュニケーションが可能なWeb会議サービス「V-CUBE ミーティング」もV-CUBEマーケットに加わる予定となっている。
間下氏は、V-CUBE マーケットのビジネス戦略について「当面は教育市場をターゲットに訴求していきたい。特に優秀な講師を抱える学習塾やビジネススクールにとって有益なツールになるはず」とコメント。2兆円産業と言われる国内教育市場に対して一石を投じる考えを示した。