NECは20日、企業向けワイヤレスVPNルータ「UNIVERGE WAシリーズ」において、LTE/3Gの通信モジュールを内蔵した「UNIVERGE WA1511」と、外付けUSB型データ通信端末の利用が可能な「UNIVERGE WA1510」の2機種を、同日より販売開始すると発表した。

「UNIVERGE WA1511」

同製品は、WAN側回線として有線やモバイル回線に対応することで、用途に合わせた企業内ネットワークを設計・構築することが可能で、LTE/3Gモジュールの内蔵により、設置性や保守性の向上を図るとともに、通信処理速度が向上したワイヤレスVPNルータ。

主な特徴として、LTE/3Gモジュールを内蔵することでNTTドコモの3つの周波数帯のLTE回線に対応し、モバイル通信の利用が、外付けアンテナを採用することで、電波状態への対応が可能なほか、また、オプションの延長アンテナにより設置性が向上し、内蔵SIMカードの抜き差し防止や盗難防止ロックの装備と併せて、セキュリティを確保した機器の設置もできる。

両製品ともに、ギガビット対応の有線ポートを2ポート搭載、従来比最大1.5倍の通信性能の向上を図り、「UNIVERGE WA1510」は、USBポートに各社データ通信端末を外部接続することで、WAN側のモバイル回線が利用できる。

共通の主な仕様として、USBポートは「UNIVERGE WA1510」が1ポート、「UNIVERGE WA1511」がモバイル使用不可、両製品ともポート数は2ポート(RJ-45)、外形寸法はW160×D135×H33mm、重量は「UNIVERGE WA1510」が600g、「UNIVERGE WA1511」が750gとなっている。

価格は、「UNIVERGE WA1510」が5万9,000円、「UNIVERGE WA1511」が9万8,000円、オプションの延長アンテナは2.5mが1万8,000円、5mが2万円(いずれも税別)。