日本情報通信(NI+C)は2014年1月16日、米サイファークラウドと販売代理店契約を締結し、同社が提供するクラウドデータ暗号化技術を用いたセキュリティソリューション「CipherCloud」の国内販売を開始することを発表した。同社はディストリビューターとして、CipherCloudのライセンスおよび初期設定済みのアプライアンスサーバを提供する。
CipherCloudは、暗号化鍵を管理するCipherCloudゲートウェイサーバを経由して、SaaSアプリケーションのデータを暗号化してクラウド上に保管することで、クラウド上のデータを安全に管理するソリューションである。SaaSアプリケーションやクラウドの種類を問わず、複数のサービスを利用している企業で統合管理が可能となる。
暗号化のほか、「Tokenization(トークン化)」という方式を利用することで、クラウド上に実データを保管せずに、クラウドを利用しながら自社内でデータを保管できる。
米サイファークラウドは、Salesforce Platform上で提供される業務アプリケーションのマーケットプレイスAppExchangeの米国におけるパートナーであり、CipherCloudは、Salesforceの各種アプリケーションとSalesforce Platformによるカスタムアプリケーションにおいて、フィールド単位に暗号化の対象とレベルを指定することができる機能を有している。そのほか、Amazon Web ServicesなどのクラウドサービスにおけるRDB領域やオブジェクトストレージ領域の暗号化も可能である。