トレンドマイクロは12月17日、札幌大学が学生の情報教育用に構築した仮想デスクトップ(VDI)約400台のセキュリティ対策に、総合サーバセキュリティソリューション「Trend Micro Deep Security(Deep Security)」を採用したことを発表した。

札幌大学では、VMware Horizon Viewを導入して約400台の仮想デスクトップ環境を構築し、学生向けの講義用学習ツールとして活用。仮想デスクトップの導入にあたり、講義のたびに学生がログインすることによるサーバへの一時的なアクセス集中が見込まれていた。

特に、各仮想デスクトップにインストールされた従来型のウイルス対策ソフトが、ログイン後に一斉に起動される際に生じる過負荷が課題であったという。そこで同大学では、各仮想デスクトップにアンチウイルスエージェントをインストールする必要のないエージェントレス型のセキュリティ製品を検討。

比較検討した結果、VMware Horizon View向けのセキュリティ対策として導入実績が豊富であったDeep Securityを採用した。2013年10月に運用を開始して以降、札幌大学では、サーバへの過負荷を抑えたウイルス対策が可能となり、その後も安定的に稼働しているという。

札幌大学では、学生がいつでも知りたい情報にアクセスできる環境をさらに強化するため、学内のWi-Fi環境の整備を行うなど、今後もBYOD(Bring Your Own Device)環境の整備を進めていくとしている。