ニフティは2013年12月16日、クラウドサービス「ニフティクラウド」のコントロールパネルを大きくリニューアルし、「RDB」「メール配信」「DNS」「メッセージキュー」の4つのPaaS機能(Platform as a Service)を正式に提供開始した。

リニューアルされたコントロールパネルでは、今回提供を開始した各種PaaS機能とIaaS(Infrastructure as a Service)を合わせて操作でき、迅速かつ効率的なシステム環境の構築・運用が可能になるという。

リニューアルされたコントロールパネル

「ニフティクラウド RDB」は、ユーザーの業務に必要なデータベースサーバーをGUI、APIから管理し、構築・運用を容易にするRDBをクラウド上で提供するものである。MySQL(5.5/5.6)とPostgreSQL(9.2)に対応し、RDBの構築・管理・運用・拡張をGUIあるいはAPI経由で実施できる。最小プランのdb.mini(1vCPU・1GHz/512MB)で月額税込み1万80円から。

「ニフティクラウド ESS」は、大手3キャリアに対応した携帯・PC向けの大規模メール配信システムであり、テックファームの「STARMAIL」が活用されている。NTTドコモの携帯電話へのメール配信の場合、送信先のメールサーバーの特徴を分析し、メール配信のスピードなどをリアルタイムに制御することで、業界最速クラス(テックファーム調べ)の1時間あたり100万通のメール配信を安定して行うことが可能。1万通/月まで月額税込み3,675円から。

「ニフティクラウド DNS」は、ユーザーで構築・管理・運用できるDNSサーバーであり、ニフティはドメイン取得から管理まで一貫したサービスを提供する。10レコードあたり月額税込み525円。ラウンドロビンの重み付けやフェイルオーバーなどのオプションも用意されている。

「ニフティクラウド Message Queue」は、制御やデータを伝達するメッセージを確実に配信し、サービスやアプリケーションなど、システム間を柔軟に連携させる機能である。格納したデータ順に取り出すことができるFIFO(先入れ先出し)や、一定時間メッセージを監視するロングポーリングなどの機能が提供される。月間100万リクエスト/転送量1TBまでのProメニューで月額税込み1万500円から。