米Paloalt Networksと米VMwareは11月19日(現地時間)、共同開発ソリューションに向けたパートナーシップを締結したことを発表した。
VMware NSXネットワーク仮想化プラットフォームをベースに、パロアルトネットワークスの次世代ネットワークセキュリティを「Software-Defined Data Center」でプロビジョニングおよび分散する作業を自動化するもの。
変化の激しいクラウド向けデータセンター環境では、セキュリティのプロビジョニングと変更管理は運用上の課題の1つとなっている。
アプリケーションのプロビジョニングが迅速かつ簡単になっているのに対し、ネットワークセキュリティの設定とポリシーの適用には時間がかかり柔軟性がなく、遅れをとっている状態となっている。
また、アプリケーション、ユーザ、データにリンクしたセキュリティポリシーを適用できる次世代ファイアウォールは、効果的なサイバーセキュリティ戦略の要件としてニーズが高まっている。
そこで両社は、パロアルトネットワークスの仮想化次世代セキュリティプラットフォームである「VMシリーズ」と「VMware NSX」ネットワーク仮想化プラットフォームを組みあわせたソリューションを提供することで合意した。この統合ソリューションによって、次世代ネットワークセキュリティの物理環境と仮想環境での一元管理を実現できるという。
Software-Defined Data Centerでは、VMware NSXのネットワークサービスの挿入機能と、パロアルトネットワークスの次世代セキュリティテクノロジを組み合わせることで、アプリケーションの導入、移動、拡張、保護が簡素化される。また、ポリシーを一元的に管理および適用することで、俊敏性と効率化が実現する。
従来の仮想アプリケーションの導入は手動で行ってきた作業も多く、2か月かかるケースもあった。次世代セキュリティサービスはこの期間を短縮する。すでにベータ版が一部のユーザーに提供されているが、正式には2014年前半の販売開始となる予定。