「舌を噛んで話ができません」や「通勤途中に迷ったら他州に行ってしまって・・・」「車が蜂の群れに囲まれていて乗れなかった」…これらは全て、アメリカで会社を休むために使われた実際の言い訳だ。アメリカの求人サイト「CareerBuilder」が仮病と病欠に関する年次調査を発表した。

調査は8月~9月の期間で、全米約2100人の人事担当や約3500人の従業員を対象に行われた。

これからの季節は、忘年会やクリスマス、年末年始と慌ただしい季節になる。米国でもっとも病欠が多い月は12月となっており、19%の企業が最多と回答、次いで1月、2月と続いている。ただし、本当に病気による欠勤かどうかは疑ってみる余地があるかもしれない。

従業員のうち、仮病を使って欠勤したことがあると回答した人は32%にのぼり、3人に1人が経験者だという。

会社を休む理由としては、「単に行きたくなかった」が33%、「リラックスしたかった」が28%、「通院」が24%、「睡眠を取りたかった」が19%となっている。

ただ、会社側もある程度気がついているようで、人事担当者の30%が「本当に病気欠勤かどうか」を何らかの形で確認したという。このうち64%は医師の診断書提出を求め、48%は自宅に確認の電話をしている。19%は、欠勤した従業員のTwitterやFacebookなどのSNSを確認し、自宅の前まで行ったというケースも15%ある。また、人事担当者の16%は「仮病による病気欠勤が解雇に繋がる」と回答している。

以下は、欠勤の理由として挙げられた「ありえない言い訳」の一覧だ。

  • 運転中、入れ歯が車の窓から落ちた。

  • 舌を噛んでしまい、話すことができない。

  • 着ていく洋服を決められない。

  • 大ファンのアメフトチームが日曜日に負けた。立ち直るために月曜日は会社に行けない。

  • 禁煙しようとしていて、気分が悪い。

  • 怒っていて、会社に行くと誰かを殴りかねない。

  • 誰かが接着剤でドアと窓が開かないようにしたから、家から出れない。

  • 電力会社から脅しの電話があったので、FBIに通報しなければならない。

  • 車が蜂の軍団に囲まれていて、中に入れない。

  • (昨夜食べた)七面鳥に化学物質が入っていて、寝過ごした。

  • 通勤中迷って他州に行ってしまった。

  • クリスマスのショッピングがまだ終わっていない。