Scientific Linux is basically Enterprise Linux, recompiled from source.

Scientific Linux 5系の最新版となる「Scientific Linux 5.10」が公開された。FTPサーバ経由でi386版とx86_64版のインストーライメージが提供されている。Scientific LinuxはRed Hat Enterprise Linuxをベースとしたディストリビューション。特に科学技術用途を想定してパッケージが追加されているという特徴がある。

「Scientifix Linux 5.10」において特に注目される追加パッケージは次のとおり。

  • ファイルシステム:OpenAFS、XFS、スタッカブルユニオンFS AUFS
  • プログラミング言語や数値演算系ツール:OpenJDK 1.6、OpenJDK 1.7、R、Lua、Gnuplot、scipy、NumPy、Graphvizツール集、CFITSIOライブラリ
  • アプリケーション:メッセージアプリalpine、kdeedu
  • システムツール:IntelビデオBIOS(800系および900系)アップデートプログラム 915resolution

同梱されるJavaの実装はひとつ前のバージョンからOpenJDKへ移行している。大規模ファイルや分散ファイルシステムの導入、数値計算向けのライブラリやプログラミング言語が最初から同梱されているなど、科学技術分野における用途に向いている。