山梨県とNTTデータは、どのような天気であっても、富士山世界文化遺産の観賞と地域ならではの観光体験を最大限に楽しむことができる、日本初の観光情報配信Webサイト「Fuji-sun!~富士山世界文化遺産お天気周遊ガイド」の提供を、11月1日より開始すると発表した。

世界的に見て雨が多い日本において、天気の良しあしに左右されず観光客の行動を促進し、いかに満足度の高い観光をしてもらえるかが、屋外型観光を主とする全国の観光地共通の課題となっている。

そこで、世界文化遺産登録を受けた富士山がある山梨県とNTTデータは、富士山の世界文化遺産登録を機に増加する観光客に対し、より満足した観光をしてもらえるよう、屋外型観光における満足度を左右する天気の要素を、「天気ごとの観光スポットの魅力」という形で取り入れた、新たな情報配信サービスを提供する。

観光情報配信Webサイト「Fuji-Sun!~富士山世界文化遺産お天気周遊ガイド」(2013年11月1日より公開予定)では、山梨県内の富士山周辺の観光スポット情報に、24時間先までの観光スポットごとの天気予報を組み合わせ、その時点の天気に適した観光スポットを紹介。また、サイトを利用して観光スポットに行った観光客のレビュー情報を提供することで、信頼度の高い情報を提供する。

観光情報配信Webサイト「Fuji-sun!~富士山世界文化遺産お天気周遊ガイド」イメージ

なお、天気予報は、NTTデータグループの民間気象情報会社・ハレックスが提供する1キロ四方ごとに最適化された最新の天気データを使用し、観光スポット情報に24時間先までの観光スポットごとの天気予報を組み合わせたサービスの提供は同社によると日本初。

また、世界文化遺産周辺で楽しむことができる観光施設の情報は、やまなし観光推進機構が運営する観光サイト「富士の国やまなし観光ネット」や、富士急行が運営する観光サイト「フジヤマNAVI」と連携して提供する。

山梨県では、観光庁や民間企業との連携を図り、多言語表示やルート案内機能との連動など順次サービスを拡張。また、今回のサービスを、自治体主導ではなく、民間企業主導で技術やノウハウ投入して継続的に運営・発展させていくことを目指す。

NTTデータでは、持続可能な地域ビジネスの実現に向けた官民連携の新たなスタイルをベースに、今回の天気予報をはじめ、観光客の利用シーンに応じて求められるサービスを全国の観光地に展開。また、天気の変化と観光客の行動履歴、さらに施設への来店数や売上額に関する情報を収集し、それらの関係性を解析することでO2Oサービスやビッグデータビジネスへ展開していくことを目指す。