東芝ソリューションは、埼玉高速鉄道が東芝ソリューションと東芝が共同開発した「鉄道輸送計画ICTソリューションSaaS(TrueLine)」の運用を10月より開始していると発表した。

「鉄道輸送計画ICTソリューションSaaS」ダイヤ編集画面(基本ダイヤ作成サービス)

埼玉高速鉄道は、沿線の「埼玉スタジアム2002」での開催試合に応じ、頻繁に臨時列車を運行している。しかし、同社は東京メトロ南北線・東急目黒線に乗り入れをしているため、臨時ダイヤを検討する際も他社線ダイヤの影響や、乗務員の運用を含め幅広く検討する必要性があり、輸送計画の高い専門性が必要である計画担当者に労力がかかる課題があった。

これらを解決するため、埼玉高速鉄道は今回「鉄道輸送計画ICTソリューションSaaS(TrueLine)」の「基本ダイヤ作成サービス」と「乗務員運用作成サービス」をファーストユーザとして運用を開始した。

「基本ダイヤ作成サービス」では、直感的な操作により手書きに近い感覚でスジ描画ができ、様々なダイヤ検討を容易に、「乗務員運用作成サービス」では乗務員の運転時間や休憩時間などの勤務条件を考慮し、乗務するダイヤの自動(分割/接続)提案により、検討を支援。また、各種チェック機能で問題点をアラーム表示しヒューマンエラーを防止する。

仕業行路編集画面(乗務員運用作成サービス)

データベースを共通で管理するため、ダイヤ図、仕業表、行路表、駅時刻表などの各種帳票も同時に作成でき、業務の効率化が図れ、埼玉高速鉄道では、ダイヤ改正など変更があった場合に、本サービスを使うことにより手作業に比べ業務時間が4分の1になると想定している。