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FreeBSDリリースエンジニアリングチームは9月30日(協定世界時)、FreeBSD安定版の最新版リリースとなる「FreeBSD 9.2-RELEASE」を公開した。安定性が向上しているほか新機能が追加されている。ダウンロードページからamd64版(x86-64、x64相当)、i386版、ia64版、powerpc版、powerpc64版、sparc64版をダウンロード可能。
FreeBSD 9.2-RELEASEで導入された新機能や改善点で注目されるポイントは次のとおり。
- ZFSにおけるTRIMサポート
- ZFSにおけるLZ4圧縮のサポート
- Unmapped I/O機能の導入
- virtio(4)デバイスドライバをデフォルトで有効化
- DTraceフックをデフォルトで有効化
- DTraceをバージョン1.9.0へアップデート
- Sendmailをバージョン8.14.7へアップデート
- OpenSSHをバージョン6.2p2へアップデート
- OpenSSLをバージョン0.9.8yへアップデート
virtio(4)デバイスドライバが標準の状態で利用できるようになったことから、virtio(4)に対応した準仮想化環境におけるインストールの容易性の向上や性能の向上が期待できる。またUnmapped I/Oの機能が導入されている点も注目される。キャッシュを必要としない入出力処理があるソフトウェアを使っている場合、Unmapped I/Oの機能を利用するように変更することで従来よりもOS全体としてのメモリ利用効率を向上させることができる。