日本オラクルは26日、クラウド環境に対応した運用管理ソリューション「Oracle Enterprise Manager 12c Release 3」を発表した。

「Oracle Enterprise Manager 12c Release 3」は、クラウド環境の構築に適した製品群「Oracle Database」、「Oracle Exadata Database Machine」、「Oracle Fusion Middleware」、「Oracle Exalogic Elastic Cloud」や「Oracle Exalytics In-Memory Machine」に対応した運用管理機能を一元的に提供するソリューション。

最新版の主な強化項目として、「Oracle Database 12c」へ対応。「Oracle Database 12c」のマルチテナント・アーキテクチャを構成する「コンテナ・データベース」、および「プラガブル・データベース」に対応することで、データベースの統合、移行、クローニング等の作業負荷を軽減する。また、複数の「プラガブル・データベース」の稼働状況や構成情報を一元的に監視、管理することが可能となった。

また、「Oracle Exadata Database Machine」の外部ストレージ機能「Oracle Exadata Storage Expansion」も含めたマルチ・ラック管理が可能になり、「Oracle Exalogic Elastic Cloud」と「Oracle Exalytics In-Memory Machine」への対応では、従来のソフトウェア部分に加えハードウェアまで包括的に管理できるようになった。最新版より「Oracle SuperCluster」も管理対象として新たに追加されている。

そのほか、クラウド環境のシステム・ライフサイクル*における各工程で発生する作業の自動化、効率化を実現する機能の強化として、システム移行の際にCPUやメモリーなどのハードウェアリソースにかかる負荷をシミュレーションする機能「Consolidation Planner」が、従来の「Oracle Exadata Database Machine」に加えて「Oracle Exalogic Elastic Cloud」も対応し、既存システムのクラウド環境への統合計画の立案が円滑に実行可能となっている。