日本IBMは7月31日、複数の業務アプリケーションの統合や、ビッグデータの分析に対応するLinux専用サーバ「PowerLinux 7R4」を8月23日より販売開始すると発表した。

PowerLinux 7R4

同製品は、IBM Watsonのハードウェア基盤と同じテクノロジーがベースとなっており、POWER7+プロセッサー(3.5GHzまたは4GHz)を最大で32コア搭載可能なサーバ。「PowerLinuxファミリー」の最上位モデルとなる「PowerLinux 7R4」の価格(税別)は4,082,300円からとなっている。

仮想化機能「PowerVM for PowerLinux」によって、PowerLinux 7R4には最大640の仮想サーバを統合でき、仮想サーバ間での柔軟で効率的な資源再配分を自動的に実現できる。さらに、「IBM Systems Director VMControl」や「IBM SmarterCloud Entry」により、効率のよい仮想化環境の運用管理が可能となる。

また、3.5GHz/4.0GHzといった高速なクロックスピードで稼働し、一般的なLinuxサーバと比較して、コアあたりの同時処理可能なスレッド数が2倍でかつ仮想マシンごとにマルチスレッドで動作することで、効率的にリソース配分をしつつ、データ分析を高速に処理することができる。さらに、フラッシュ技術を活用した拡張I/Oドロワー「EXP30 Ultra SSD I/O ドロワー」を利用可能。POWER7+プロセッサーに直結されたGX++バス接続により、480,000 IOPSを実現し、多量データの処理を迅速かつ効率良く処理できる。

Linuxシステム向けのポートフィリオと製品仕様

ソフトウェア製品群のPowerLinux対応が進んでおり、IBM DB2やIBM Cognos Business Intelligence、InfoSphere BigInsights、InfoSphere Streams、WebSphereなど、現在137ソフトウェアが対応。さらに、オープンソース・ソフトウェアの対応も拡大し、データベースではMySQLやPostgreSQLに加え、EnterpriseDBの「Postgres Plus Advanced Server」が新たに対応となった。

特徴など

なお、7月31日よりレッドハットの恵比寿オフィスにて「PowerLinux検証センタ」が開設され、ユーザ向けの検証環境が提供される。