インターネット協会(The Internet Society : ISOC)は6月26日、インターネットの発展に貢献した人を選ぶ「インターネットの殿堂(Internet Hall of Fame)」として3カテゴリで選出した32人を発表した。

インターネット協会はフリーかつオープンなインターネットを推進する非営利団体。1992年に設立され、米国を本部とする。インターネットの殿堂は2012年にスタートした年次表彰制度で、インターネットの発展に寄与した開発者、活動家、起業家などを選ぶもの。第1回ではVinton Cerf氏、Tim Berners-Lee氏、Robert Kahn氏、Linus Torvalds氏、 Mitchell Baker氏ら33人が選ばれた。

2回目となる今年は、パイオニア、コネクター、イノベーター、の3カテゴリから32人が選ばれた。パイオニアでは、慶應義塾大学環境情報学部長の村井純教授をはじめ13人が、コネクターでは2009年に逝去した石田晴久氏など10人が選ばれた。イノベーターでは、ブラウザ「Mosaic」などの開発で知られ、近年はベンチャーキャピタル活動で知られるMarc Andreessen氏、Free Software Foundationなどフリーソフトウェア推進活動で知られるRichard Stallaman氏、RSS開発に携わったインターネット活動家で1月に亡くなったAaron Swartz氏、Wikipediaを創業したJimmy Wales氏ら9人が殿堂入りした。

今年の受賞者はトルコ・イスタンブールで行われる表彰式で発表される予定だったが、現地の抗議行動を鑑みて延期となった。代わりに8月3日にドイツ・ベルリンで表彰式を開催する予定という。