NECは6月26日、建物の空調・照明・防災等の設備を運用するビルオートメーションシステム「Butics」シリーズにおいて、蓄電池や太陽光パネルも含めた建物全体の統合的なエネルギー管理を実現するクラウド対応BEMS(Building and Energy Management System)「Butics-SX」を発売した。

ビルオートメーションシステム「Butics」

Butics-SXは、建物内の空調や照明、電源設備の最適な制御に加え、蓄電池や太陽光パネルも含めたエネルギー供給源の管理や消費電力量の見える化、複数ビル群の統合的なエネルギー管理をクラウドサービスとして提供するもの。

Butics-SXには、蓄積された電力使用量データの分析ツールを標準搭載しており、長期間に亘るフロアや時間帯ごとの電力使用量と無駄を見える化し、設備ごとに消費電力の比率も表示できる。消費電力量はCO2排出量として算出も可能だ。

契約電力値と比較しながらピークカット対応を実現し、タブレット端末を利用し、無線LANやインターネットを経由して監視が可能。

将来的には、需要予測、テナント課金管理、エネルギーに加え、ビル内施設の遠隔監視、遠隔保守などをクラウドサービスとして提供予定だ。