電通と電通テックは、マラソン大会において参加ランナーの通過タイムをSNSに投稿できるサービスと広告展開を融合させた新しいコミュニケーションサ―ビス「SOCIAL_MARATHON」を開発したと発表した。

このサービスは、ランナーのシューズなどに取り付けるタイム計測用の大会公式ICチップの管理データベースを活用し、計測ポイント通過時に、自動的に通過タイムがSNSへ投稿できる仕組み。スタート、10km、20km、30km、ゴールの計5カ所でタイムを計測し、通過タイムおよび目標タイムとの差がSNSアカウントに自動投稿される(なお、各地点で投稿されたタイムはネットタイムであり、公式タイムではない)。

SNSを通じてランナーがあらかじめ設定した「自分の目標タイム」と競い合うレースをSNS上で展開でき、その様子を見た友人がリアルタイムに応援できる機能も設計されている。 協賛スポンサーは、このサービスを通じてSNSに投稿される通過タイムや友人からの応援メッセージなどに、応援広告を表示することができる。

このサービスの第一弾として、本年3月に開催された「京都マラソン 2013」において、ランナーの通過タイム情報が協賛スポンサー情報と一緒に、事前に登録したSNSに自動で投稿される、マラソン×ソーシャルメディア連携型のプロモーション企画「SOCIAL_MARATHON in 京都」を展開した。

「SOCIAL_MARATHON in 京都 」での展開事例

実施にあたっては「ランナーズ」などスポーツ関連雑誌の発行、日本最大級のランニングポータルサイト「RUNNET」の運営、各種スポーツイベントの企画・運営などを手掛けるアールビーズの協力のもと、同社が管理する走行データを活用し、結果的に1人のランナーに対して平均50人へのリーチ(認知獲得)と、11人のパーティシパント(参加)を得ることができたという。参加者の反応も良好であったことから、今後、電通では、国内の主要市民マラソン大会で本サービスの導入を推進し、企業・団体に対して積極的なセールス活動を行っていくという。