NECは30日、性能不足、メモリ不足によるシステムダウンを未然に防ぎ、耐障害性・信頼性を向上させるサービス実行基盤「WebOTX Application Server V9」を、同日から販売開始すると発表した。価格は24万円(税別)から。

「WebOTX Application Server V9」は、「予兆を検出し障害を未然に防ぐ診断サービス機能」や「インメモリデータグリッド製品の活用」により、システムの耐障害性、信頼性を向上させるサービス実行基盤。

「予兆を検出し障害を未然に防ぐ診断サービス機能」は、CPU負荷の上昇やメモリ不足によるシステムダウンの予兆を自動的に検出し、同時に実行する処理を抑制することにより、CPUやメモリの負荷を下げ、障害を自律的に回避。また、ユーザが問題発生箇所を自己診断するため、予兆検出時のシステム状況をレポートとして出力する機能を提供する。

「インメモリデータグリッド製品の活用」は、分散メモリ技術をデータキャッシュとして活用したインメモリデータグリッド製品をバンドルし提供。頻繁に更新されるデータのキャッシュとして利用することで、システムの性能と可用性を向上し、特に、複数のサーバでデータを分散保持するシステムでは、インメモリデータグリッドの活用により従来方式に比べWebアプリケーションのレスポンス時間を最大で1/7に短縮する。また、本機能を効果的に活用するためにアプリケーション開発者向けのフレームワークとして、業務データを分散メモリに格納するためのJPAプロバイダを提供する。

そのほかの特徴として、これまでの、物理マシンのCPUコア数に応じたライセンスカウント方式から仮想サーバの総CPUコア数に応じたライセンスカウント方式に刷新。従来と比較して最大約67%の費用削減が可能となった。

新製品の価格表