NECは5月15日、SAN対応ストレージ「iStorage Mシリーズ」をNASにも対応させることが可能なオプション製品「Nh4a」と「Nh8a」、および、中堅企業向けのNAS製品「iStorage NS500Rd」の販売を開始した。

NASオプションを追加することで、ブロックデータ、ファイルデータのアクセスプロトコルに対応し、さまざまな種類のデータをまとめて格納でき、仮想化環境における仮想サーバのOSブートとしてのSAN用途と、データ格納としてのNAS用途を1台に集約し管理することが可能。

「iStorage Mシリーズ」NASオプション

NASオプションはクラスタ構成で、片方のノードの障害時は別のノードへ業務を移行し、システムを止めることなく継続運用が可能。また、最大1PBのデータの格納や、オンラインでのファイルシステムの拡張も可能。さらに、ファイルレベルの重複排除によるデータ容量の削減や、スナップショットやレプリケーションによるバックアップの機能により、誤操作による消去ファイルの復元やIPネットワークを経由した災害対策を実現する。

価格は、2ノードクラスタ構成(16GBメモリ×2、1GbE[4ch]×2)の「Nh4a」が272万8,000円~、2ノードクラスタ構成(32GBメモリ×2、1GbE[4ch]×2)の「Nh8a」が1,091万4,000円~。いずれも、6月28日から出荷が開始される。

一方「NS500Rd」は、中堅企業のファイルサーバ統合用途に適したモデルで、OSとして、Windows Storage Server 2012を搭載し、データ重複排除機能やクラスタリング(Windows Server Failover Cluster)などの機能を標準搭載。価格は72万8,000円~で、5月24日より出荷が開始される。