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4月29日(米国時間)、Linuxカーネルの最新版となる「Linuxカーネル3.9」が公開された。tarball状態の配布物で68MB。展開した状態で42,423個のファイルが含まれている。ひとつ前の安定ブランチの最新版である3.8.10のtarball状態のサイズは67MB、展開した状態で41,520個のファイルが含まれており、903個ファイルが増えている。
さまざまな新機能が追加されているが、中でも特定のデバイスをハードディスクキャッシュとして使用するための「dm-cache」と呼ばれるキャッシュターゲットがデバイスマッパーに追加された点が注目される。この機能を使うことで、たとえばハイエンドモデルの高性能なSSDハードディスクのキャッシュとして利用できるようになる。3.9では実験的な機能と位置づけられているが、ディスクIO回りの処理性能を向上させる機能として興味深い。
キャッシュターゲット以外にも、BtrfsにおけるRAID5とRAID6のサポート追加、ARMにおけるKVMのサポート(Cortex A15)追加、各種デバイスドライバの追加とアップデート、グラフィック回りの機能強化などが注目される。