米Feedlyは4月2日、新しい検索機能に対応し、共有機能を強化したFeedly Mobile (iOS、Android、Chromeアプリ)の新版を発表した。またGoogleがGoogle Readerの終了を宣言(7月1日にサービス終了)してからFeedlyの新規登録者が300万人を超えたことを明かした。「Reader refugees (Reader難民)の多くがFeedlyを選択してくれたことに感謝する」としている。

新しいFeedly Mobileは、高速化されたフィード検索エンジン、Feedlyコミュニティからのデータを反映する新しい検索アルゴリズムによってフィードがすばやく絞り込めるようになり、フォローやディスカバリー機能が使いやすくなった。ほかにも、重要なソースからの情報アップデートを”必ず読む”フィードとして表示する「Must Reads」機能、効率的にヘッドラインを一覧できるタイトル・ビュー、フィード更新用のジェスチャー (下方向スワイプ)の追加などにより、閲覧性や操作性も向上している。

共有機能は、共有サービスや”あとで読む”サービスを選択しやすいように共有パネルのデザインが改良され、またサービスのショートカットをツールバーに登録できるようになった。サポートサービスにGoogle+が加わった。

ビジネスモデルはフリーミアム

FeedlyはGoogle Readerが終了になる可能性を予測し、早くからReaderユーザーを受け入れる準備を進めていた。そのためGoogle Readerユーザーの移行先としてライバルをリードしており、それが終了宣言から3週間弱で新規登録者300万人超という数字に現れた形だ。Computerworldによると、Feedlyは無料サービスに加えてプレミアサービスを有償で提供するフリーミアム化を計画している。Googleは実験的なサービスとしてGoogle Readerを提供し、検索サービスという柱があるGoogleだからこそ無料でReaderを提供できた。規模の小さい会社がビジネスモデルまで引き継ぐのは難しい。Feedlyの共同設立者の1人であり、製品・戦略を担当するCyril Moutran氏は、その点について「無料版は提供し続けるが、数多くのユーザーがFeedlyにサービス料金を支払いたいと言ってくれている。彼らはFeedlyを気に入り、当社のサービスを頼りにし、Feedlyの継続を望んでいる」と述べている。