アシストは、日本HPと仮想化分野で協業し、HP製ハードウェアを組み合わせ独自の構成を採ることで、従来型VDIと比較して導入コストの半減を可能にする「Server-VDIソリューション」に、アシストが取り扱うクライアント仮想化ソフトウェア「Ericom PowerTerm WebConnect」(開発元:イスラエルEricom Software)が採用されたと発表した。

VDI(Virtual Desktop Infrastructure)方式は、他の仮想化方式に比べ既存アプリケーションの移行がスムーズで、個別のデスクトップ環境を提供できることから、ユーザ側に与えるストレスも少ないというメリットがあるが、その一方で、導入コストの3割がVDAライセンス(WindowsクライアントOSへのアクセス時に必要)や、ハードウェアの購入にかかる初期導入コストが高いことが課題となっている。

Server-VDI構成

日本HPは、このような課題を抱える顧客企業のニーズに応えるため、VDAライセンスを不要とし、ユーザが接続する仮想マシンとしてWindowsサーバOSを利用する「Server-VDIソリューション」を提供。また、当初「Server-VDIソリューション」のコネクション・ブローカー部分にWindows Server純正機能の利用を検討していたが、大規模環境への対応、LAN以外からのアクセス、iPadなどのWindows以外のクライアント・デバイスからの利用といった様々な顧客ニーズに対応するため、アシストが取り扱う「Ericom PowerTerm WebConnect」の採用を決定した。

「Ericom PowerTerm WebConnect」は、RDPのパフォーマンスを数倍に向上させるだけでなく、iPad、シンクライアント端末を含むあらゆるクライアント・デバイスからのアクセスを可能にし、また、ライセンス価格が他社製品の約3分の1程度となり、導入コストを最適化する「Server-VDIソリューション」のコンセプトに合致した。本製品の採用により、一般的なVDIの導入に比べ、トータルの導入コストを半減させることにも成功したという。

また「Server-VDIソリューション」では、ユーザ数に合わせたリファレンス構成を用意し、小規模ではテスト導入目的の20ユーザから、大規模では全社展開も可能な数千ユーザ規模での対応もでき、顧客ニーズに合わせた柔軟な提案が可能となる。

「Server-VDIソリューション」の参考提供価格(税別)は、100ユーザで570万円(5.7万円/1ユーザー)。