Data Center Knowledgeがデータセンターに関する興味深いプロジェクトを紹介している。スウェーデンの企業が進めているプロジェクトで、以前天然ガスタンクとして活用されていた巨大なタンクを、5層の構造を持つデータセンターへ作り変えようというもの。現在設計の段階にあり、最終的に3,500台のサーバを設置できるデータセンターを目指すという。
この取り組みを担当するのはBahnhofと呼ばれる企業。Bahnhofはこれまでもこうした奇抜な建物の建築を手がけている。元々のガスタンクは1893年に建築されたもので、既存の施設を活用したデータセンターとして興味深い。
このプロジェクトには建物の再利用という側面以外にも、もうひとつ注目ポイントがある。数千台のサーバからの排熱をそのまま熱システムとして利用する取り組みだ。熱システムを経由して取り出されたエネルギーは地域の世帯や企業に対してエネルギーとして共有される計画になっている。プロジェクトは現在設計段階にあり、最終的にどこまで実現されるかはわからない。
データセンターにおけるエネルギー利用効率の引き上げは喫緊の課題になっており、Bahnhofの今回の取り組みは注目に値する。