F5ネットワークスジャパン(以下、F5)は2月26日、通信事業者やサービス・プロバイダ向けの最新製品「F5 BIG-IPR Policy Enforcement Manager(BIG-IP PEM)」と「BIG-IP Carrier Grade NAT」を発表した。

「F5 BIG-IPR Policy Enforcement Manager(BIG-IP PEM)」

BIG-IP PEMは利用者の行動、アプリケーションへのアクセス、ネットワークの高度な可視化と分析機能を提供するトラフィック・コントロール・ソリューションで、BIG-IPファミリに共通するトラフィック管理機能とコンテキスト・アウェアなポリシー制御機能が特長。

同社では、トラフィック・コントロールの機能をBIG-IPに集約し、またBIG-IP PEMにより個々のソリューションを統合することで、パフォーマンスや拡張性を損なうことなく、新サービスを展開しやすいシンプルなネットワークを構築できるとしている。

F5のシャーシ型ハイエンド・ハードウェア・プラットフォームであるVIPRION上での稼働を想定して設計され、最新のVIPRION C4800上で稼働させた場合、最大で毎秒320ギガバイトのL7スループット、7200万の同時接続サポート、単一のVIPRION C4800ハードウェア上で最大9600万の利用者へのサービス提供を実現するという。

同時に発表した新製品であるBIG-IP Carrier GradeNATもPEMと組み合わせることにより、標準的NAT44、NAT64、DNS64以外にもアプリケーション・レイヤのトラフィック管理とアドレス変換を組み合わせた機能を提供する。

「F5 BIG-IP Carrier GradeNAT」

なお、これらすべての製品は追加モジュール、単体アプライアンス、あるいはBIG-IP仮想アプライアンス(VE:Virtual Edition)として利用可能。

製品の価格は、「BIG-IP Policy Enforcement Manager」が2,023万円から、「BIG-IP Policy Enforcement Manager(仮想アプライアンス)が160万円から、「BIG-IP Carrier-Grade NAT」が867万円から、「BIG-IP Carrier-Grade NAT(仮想アプライアンス)が272万円から(すべて税別)。