NTTデータは8日、信用金庫向けの新たな営業支援サービスを開発し、今回新たに3つのサービスを2013年度中の提供を開始を目指す。

3つのサービスは「Android端末向けクラウド型各種営業支援サービスの開発」、「金融機関ごとに構築可能なAndroid対応プライベート型営業支援サービスの開発」、「営業支援端末のラインアップ拡充」の3つ。

営業支援サービス全体像

導入が容易で月額課金で利用可能なクラウド型サービスと、勘定系に接続し顧客情報等を活用した取引の拡大や営業活動の可視化を可能とするプライベート型サービスの2つのサービスを提供する。

同社では従来、渉外担当者向けに集金業務支援を主軸とした専用端末による勘定系情報照会等のサービスを提供してきたが、信用金庫の渉外担当者による案件情報の取得・蓄積、情報共有手段の強化と、顧客への新たな提案スタイルを可能とするサービスの提供を目指し、今回新たにAndroid端末対応を主軸とした営業支援クラウド型サービスとプライベート型サービスの開発、端末ラインアップの拡充をすることとなった。

金融機関向け営業支援クラウドサービス「CONTIMIXEクラウド」は、Android端末向けの、各種営業支援アプリケーション機能を提供するSaaS型サービスプラットフォーム。同サービスの利用により「システム初期投資コストを削減」、「必要な機能だけを選択しランニングコストを削減可能」、「金融機関向けに最適なアプリケーションを提供」、「Android端末向けセキュリティー機能」といったメリットが得られる。2013年1月からトライアルを実施し、2013年度上期に本格サービス開始予定となっており、信用金庫への展開後、他金融業態への展開も検討する。

主なサービス内容は次のとおり。

サービス 概要
基盤サービス モバイル端末管理機能やアプリケーション配信機能を提供し、セキュアな環境でのモバイル端末運用を可能とする
コンテンツ配信 パンフレットや動画などのコンテンツを配信・閲覧する機能を提供します。常に最新の資料の配信が可能
住宅ローンシミュレーション 住宅ローンに関する新規・借り換え・繰り上げ返済のシミュレーション機能を提供します。金融機関ごとの商品に合わせた金利等の表示が可能
資金ニーズ喚起ツール 教育資金、住宅資金、老後資金など、ライフステージで必要となる資金の統計値を紹介し、お客さまニーズの喚起をサポートするツール

プライベート型営業支援サービスは、しんきん共同システム利用している各信用金庫個別に構築が可能な、Android端末にも対応したプライベート型営業支援サービスで、プライベート型であるため、勘定系システムと連携し、顧客情報等をAndroid端末上で参照することが可能となる。従来提供してきた機能のAndroid端末対応化を含め、今回新たに開発するAndroid端末専用機能「案件・顧客情報管理機能」が追加された。

また、同営業支援サービスで利用可能な端末として、Android端末(スマートフォン、タブレット)を新たに追加。「携帯ハンディ端末(スマートフォン型):集金業務および営業支援の両方を用途として利用する端末」は、CONTIMIXEクラウドで提供される各種サービスならびにプライベート型営業支援サービスの利用が可能となる。「タブレット端末:営業支援を主軸とした業務端末として利用する端末」は、CONTIMIXEクラウドで提供される各種サービスならびにプライベート型営業支援サービスの利用が可能となる。

営業支援サービス全体像

勘定系接続と、Web閲覧やクラウド利用の両面を同一端末で実現可能な仕組みは、信用金庫向け営業支援サービスとしては初となる。プライベート型営業支援サービスと、営業端末のラインアップ追加は2013年度下期より提供予定となっている。