日本ユニシスは30日、社会医療法人 愛仁会の会計システムの移行を開始したと発表した。新しい会計システムは、ワークスアプリケーションズ(以下、ワークス)のERPパッケージ「COMPANY(カンパニー)」と日本ユニシスのクラウド基盤「U-Cloud IaaS」を組み合わせた「U-Cloud for COMPANY」をベースに開発し、2013年4月から順次稼働開始予定となる。

「U-Cloud for COMPANY」メリット

同会では、総合的地域医療の積極的展開を推進する中、事業規模の拡大と施設の増加に伴う本部経理業務の多様化への迅速な対応と、中長期的な環境変化と経営戦略に柔軟でタイムリーな対応を目指している。あわせて、IT投資によるTCOの可視化と抑制を目的にシステムの移行を決定し、このたび新システムの導入を決定し、採用に至った。

同社とワークスは、2011年8月から「COMPANY」シリーズの販売で協業を開始、同シリーズの販売、および「U-Cloud for COMPANY」の販売を進め、新たな市場を拡大している。

同会では、U-Cloud for COMPANYを利用することで、サーバを自社所有することに比べ、システム運用の負担軽減や、将来の機能拡張やシステム利用者拡大の際にも柔軟に、ICTリソースの追加ができることなど、顧客にとっての利点が大きいことを評価した。

同社は、今回高度なセキュリティが求められる医療業界のシステムにクラウドサービスが採用されたことを契機に、今後もCOMPANYシリーズおよびクラウドサービスの販売拡大を目指す。