沖電気工業(以下、OKI)とヤマトシステム開発(以下、YSD)は1月8日、パソコン、プリンタ、スマートフォンなどのIT機器のライフサイクルマネジメント(LCM)サービス分野で販売提携することに合意したと発表した。

OKIは2010年より端末の運用・保守まで含むクラウドサービス「EXaaS」を開始、2011年よりオフィスIT機器向けのクラウドサービスブランドとして「EXaaS SmartWorkspace(エクサース スマートワークスペース)」を展開。サービス内容は、パソコンのLCMにおける運用・管理業務をOKIが代行する「EXaaS PC-LCMサービス」やプリンタを対象にした同様のサービスである「EXaaS プリンタLCMサービス」、企業のIT資産管理を行うマルチデバイス管理サービス「EXaaS ISM」などを提供している。

OKIのマルチデバイス管理サービス「EXaaS ISM」

YSDは業務用パソコンの調達から修理、廃棄までを代行する「PCライフサイクルサービス」を2009年から提供しており、このサービスにあわせ、機器の情報を一元管理しWebで確認できる「PCLC-WEB」を2012年2月より提供している。「PCLC-WEB」はIT資産に関連する各種申請、承認が行えるワークフロー機能を備え、またオフライン機器の管理もできるなど、LCMサービスの適用対象が広いことが特長となっている。

YSDの「PCライフサイクルサービス」

今回の販売提携により、パソコンやプリンタなどのIT機器の調達、管理業務の代行、全国250拠点、24時間365日の保守に強みをもつOKIと足回りの良さとシステム運用のノウハウを持つYSDが、両社の強みを活かしたワンストップのLCMサービスを提供する。

具体的には、ネットワークに接続されたIT資産情報の自動収集やスマートフォンやタブレットなどの端末管理(MDM)を行うOKIの「EXaaS ISM」とオフライン機器の資産管理が行えるYSDの「PCLC-WEB」を連携させた製品を開発、両社より2013年2月にクラウドサービスとして提供を開始する。

これにより、顧客はIT機器の設置申請や資産情報の管理、スマートデバイスの資産管理を、短期間で必要なときに必要な分だけ、初期導入費用を抑えて、IT機器の利用環境を整えることができ、運用時には煩雑なIT資産の管理負担から開放される。また、クラウドサービスで提供されるため、導入が容易であり、個人所有のスマートデバイスの利用(BYOD)における、企業の経費削減が期待できる。

両社は今後、サービス対象となるIT機器の範囲を拡大し、LCMサービスのメニューをさらに拡充していく。

両社のLCMサービスの特長