2013年の年頭にあたり、日本ユニシス 代表執行役員社長 黒川茂氏は、以下の年頭所感を発表した。

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

日本ユニシスグループは新たな3カ年の「中期経営計画(2012→2014)」を発表し、本年はその2年目です。中期ビジョンとしては「ICTの最適化を実現できるNo.1パートナーとなる」「ICTを梃子にお客様に付加価値を提供できるパートナーとなる」「ICTを活用し社会基盤の提供に貢献できるパートナーとなる」を掲げ、グループ社員が一丸となってお客様により良いサービスを提供することに全力をあげています。

既存事業領域である「コアビジネス(注)」ではインフラビジネスの堅調な拡大などにより増益・受注拡大となり、また新規事業領域である「共創ビジネス」や「社会基盤ビジネス」への挑戦では、新潟県佐渡地域で住民の医療情報を一元管理し、病院や薬局、介護施設などが情報を共有して診療に役立てるネットワークづくりに参画するなど、実績が出始めています。

2013年は中期経営計画のさらなる実行の年として、一層のスピード感を持って成長施策に取り組みます。

コアビジネスでは、上流から運用保守まで当社グループ横断、業種横断で一気通貫にサービスを提案する「サービス連鎖の強化」や、カスタマイズを最小限にした「導入型ソリューション」の各業種への提供などを推進し、お客様の課題に的確に対応します。またパブリッククラウド・プライベートクラウドなど多種クラウドが混在する複合システム環境での構築・運用技術を強化することで、ICTの最適化に向けた「目利き(診断)・引越し(マイグレーション)・お守り(運用)」をワンストップで提供し、確実に収益基盤の安定化を図ります。

市場では経済環境の緩やかな回復の兆しとともにICT投資の戦略性の強化とスピード感の加速が進み、企業と消費者との接点を強化するマーケティング分野や、環境にやさしい社会基盤再整備分野などでの需要が見込まれます。こうした市場の期待に応えるべく、お客様とのパートナーシップにより業界の垣根を越えて新たな価値連鎖を生み出す「共創ビジネス」や、お客様の競争力強化を支える「BPO」(Business Process Outsourcing)サービス、技術で次世代の社会基盤実現に貢献する「社会基盤ビジネス」など新たな事業領域への挑戦を進めることで、「新生日本ユニシスグループ」の持続的な成長軌道を築いていきます。

中期ビジョンと基本方針にもとづいた事業戦略を、グループ社員が一丸となって確実に実行することで、早期に売上高3000億円への回復を目指します。