大日本印刷(以下、DNP)とシーイーシーは12月20日、複合機メーカーなどと共同で、複合機(プリンタ含む)での認証プリントと利用ログをサーバで一括管理する複合機統合管理システムを開発したと発表した。
このシステムは、SSFC(Shared Security Formats Cooperation)アライアンスが2011年3月に策定した「SSFCプリンター統合管理サーバー仕様」に準拠し、複数の異なるメーカーの複合機の利用ログを集中管理するために必要な共通フォーマットの規定を追加したもの。これにより、ICカード認証機能をもつ複数の異なるメーカーの複合機を一括管理することで社内の情報セキュリティの向上と事務効率の改善を図る。
システムは、シーイーシーの技術「SmartSESAME SecurePrint!」を用いており、システムのサーバに接続された複合機であれば、どの場所のどのメーカーの機種でも、個人を識別するSSFC対応のICカードを複合機にかざすだけで使用できる。利用者は、空いている複合機を選べるため、待つことなくプリントでき、複合機の表示画面から、プリントの枚数や設定を変更可能。また、サーバと接続している出張先の複合機でプリントできるため、出力物を持ち歩く必要がなく、外出時に携帯しているパソコンから印刷ジョブをサーバに送信すれば、最寄りの自社オフィスに立ち寄ってプリントできる。
さらに、サーバでの利用ログの一元管理の実現により、複数の企業や部署が混在するオフィス環境でも、プリントなどの費用を該当部門に適正に振り分けることが可能になる。
開発した統合管理システムは既にDNPが導入しており、提供するICカードとシステム運用ノウハウの高度化を図るDNPと、アプリケーションの技術を提供したシーイーシーは、複合機メーカーと協働して、SSFCフォーマットのICカードを導入している企業や、複数社のプリンタを導入している製造業や金融機関、商社などに本システムの販売を進めていく。