日本HPは、画面転送プロトコルPCoIPの処理専用の最新チップを搭載し、VMware View環境において高いパフォーマンスを実現するゼロクライアント「HP t310 Zero Client(以下、t310)」を発表した。

ゼロクライアント「HP t310 Zero Client」

また、HPシンクライアントに電源供給が可能な18.5インチワイドのHPシンクライアント専用TFTモニター「HP LE1852ms 18.5-inch LED Backlit LCD Monitor(以下、LE1852ms)」も同時に発表。2製品は、日本HP直販営業、日本HP販売代理店を通じ、11月8日から販売開始となる。

「t310」は、Teradici社製の第2世代チップ Tera2(Teradici TERA2321 PCoIP Zero Client)を搭載するゼロクライアントで、従来モデル(Tera1チップ搭載製品)と比べ約5倍の描画性能を備え、より快適なレスポンスを実現する。また、1,920×1,200(WUXGA)の2画面出力に対応し、医療や製造など高解像度が必要な分野での利用に最適となっている。15cm×13cmの手のひらに収まるコンパクトな筺体で、省スペース性が求められる自治体や、文教などの分野においても快適なクライアント仮想環境を提供する。

さらに、「t310」とHPワークステーションを組み合わせて利用することで、3次元CADや流体・衝突・構造解析など、高負荷で高いグラフィックス性能を必要とするアプリケーションの利用においても、通常のワークステーションと同様、快適な操作感を実現する。

「LE1852ms」は、HPシンクライアント(HP t510、t610シリーズ)への電源供給が可能な18.5インチ液晶モニターで、シンクライアントとモニターで2つ必要だった電源が1つで済み、シンプルな配線を可能にする。また、従来はオプション提供だったシンクライアントの筺体をモニター背面に装着する「Quick Release」を標準添付している。

HPシンクライアント専用TFTモニター「HP LE1852ms 18.5-inch LED Backlit LCD Monitor

価格は、「t310」が3万6,540円、 「LE1852ms」が1万9,950円。