岡山でバス事業を展開する井笠鉄道はこのほど、10月31日に事業を停止すると発表した。

帝国データバンクによると、同社は1911年に設立された旅客自動車運送業者で、岡山県西部から広島県東部地区までをカバーする定期路線を運行。2003年3月期は年間で約14億5400万円もの売上を計上していた。

しかし、運行地域での鉄道開通などにより乗客数が減少し、2012年3月期の年間売上高は約9億円に落ち込み、燃料価格の高騰もあって赤字を計上。乗客数が増える見通しも立たないことから、事業の継続を断念した。

10月31日に71路線の運行を停止することを決定し、うち主要路線を11月1日より同業他社に引き継ぐことを検討しているという。