シマンテックはこのほど、「シマンテックインテリジェンス月次レポート」の8月号を公開した。同レポートでは、2011年5月~2012年8月のデータをもとにサイバーセキュリティの脅威や傾向が分析されている。
レポートによると、8月の世界全体のメールトラフィックに占めるスパムの割合は72.3%となっている。前月から4.7%増加し、1.38通に1通がスパムメールという割合になる。
国別に見ると、スパムの割合が最も高いのはサウジアラビアで83.3%。以下ノルウェー78.1%、中国77.6%、オマーン77.3%などと続く。また、業種別では教育業界のスパムレートが最も高く、75.6%となっている。
8月のメールトラフィック全体に占めるフィッシング攻撃の割合は0.32%で、312.9通に1通となっている。前月から0.109%増加した。
フィッシングレートが最も高いのはオランダで、122.6通に1通の割合となっている。2位は140.3通に1通の割合の南アフリカで、3位が140.8通に1通の割合の英国。業種別では公共機関のフィッシングレートが83.1通に1通で最も高い。
メール感染型ウイルスがメールトラフィック全体に占める割合は、340.9通に1通(0.293%)で、前月比で0.023%減。このうち、悪質なWebサイトへのリンクを張ったメール感染型マルウェアが全体の26.5%を占めているという。
メール感染型ウイルスがメールトラフィック全体に占める割合は、前月から0.14%減少して0.4%。233.1通に1通の割合となっている。ウイルスメールの割合が最も高い国はオランダで、以下、英国、オーストリア、ハンガリー、カナダと続いている。
レポートは同社のWebサイトで公開されており、無料で閲覧できる。