paperboy&co.は8月22日、これまでクローズドβ版として提供していた開発者向けクラウドホスティングサービス「Sqale (スケール)」を、正式版として提供開始したことを発表した。

近年、開発者向けホスティングサービスの需要が増加しているが、サーバーのセットアップやメンテナンスは開発者にとって大きな負担になる。Sqaleはこのような開発者の負担を軽減し、開発作業に集中できる環境を提供することを目的としたサービス。

サービスロゴ

Sqaleのイメージキャラクター。キャラクターデザインは、GitHubや初代Twitterバードのデザインを手がけたSimon Oxley氏が担当している

Sqaleはサーバーの専門知識がない開発者でも簡単に扱え、「アプリケーション」と呼ばれる仮想サーバーにコードをデプロイ(展開)するだけで、すぐにWebサービスを公開できる。Webサービス公開の際に、面倒なサーバーのセットアップを行う必要がなく、Webサービスの公開後も、サーバーメンテナンスの必要がないのがメリットとなっている。また、スクリプト言語のRubyで構築されたオープンソースのWebアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」に対応したことで、レンタルサーバーでの利用が困難とされていたフレームワークをクラウドで容易に扱えるようになった。

Webサービス公開までの流れ

従来のホスティングサービスではサーバーの追加や解除も手間のかかる作業だったが、Sqaleでは管理画面から即座にサーバーの増強が可能となっている。このほか、大量のアクセスが集中した際の負荷分散機能なども備えている。

Sqaleの管理画面。「割り当てる」ボタンで「コンテナ」を追加するとサーバーを増強できる

月額利用料は1アプリケーション / 1コンテナにつき940円で、「アプリケーション」には15日間無料のお試し期間が用意されている。なお、独自ドメインの利用やSSHによるログインも可能。ディスク容量は1アプリケーション / 1コンテナにつき2GBで、メモリは512MB。対応言語はRubyで、PHPにも年内に対応する予定となっている。

同社は今後、ユーザーの意見・要望をもとに機能追加を行なうとしており、年内には非同期処理やキャッシュ機能などを提供する予定。