WindowsのコマンドラインはOSの制御に必要な機能とコマンドがロードされた便利なツールだが、GUIベースの利用が中心となった今、使っている人は減りつつある。しかし、Make Tech Easierでは「コマンドラインはまだまだ便利」だとして、デスクトップとコマンドラインにおけるシームレスな操作をまとめているので、紹介したい。
クリップボードに出力を受け取る方法
Windowsのコマンドラインに対する不満としてよく挙がるのが、デスクトップアプリケーションにコマンドラインの内容をコピーできないことだ。しかし、clipコマンドを使えば、この問題を解消できる。
使い方は簡単。出力をコピーしたいコマンドにセパレータとスイッチ「clip」を付加して実行すればよい。以下の例は、ディレクトリの内容を表示するdirコマンドの出力をテキストファイルに出力した例だ。
ファイルに出力する方法
電子メールの添付ファイルとして、コマンドの内容を送信するよう頼まれた場合などに便利なのが、ファイルに出力する方法だ。
その方法は、スイッチとして「> ドライブ名\ファイル」を指定すればよい。例えば、Cドライブのディレクトリ情報をDドライブ直下のtext.txtというファイルにコピーする場合は、「dir > D:\text.rxt」と実行すればよい。
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Cドライブのディレクトリの内容をDドライブ直下のtext.txtというファイルにコピーする |
コマンド履歴を表示する方法
コマンドプロンプトでいろいろな作業をした場合、実行したコマンドを振り返りたい時があるかもしれない。そんな時は矢印キーが使える。「↑」キーは使ったコマンドを遡ることができ、「↓」キーは遡ったコマンドを最新まで戻すことができる。
実行したコマンドをすべて表示させたい場合は、「doskey /history」を使おう。矢印キーのように、いちいちコマンドを表示する必要がなくなる。
一度に複数のコマンドを実行する方法
Windowsのコマンドラインでは、一度に複数のコマンドを実行することができる。その方法は、簡単だ。2つのコマンドを「&&」で結べばよい。
例えば、日付を表示させるコマンド「date」と「dir」を同時に実行すると、以下の画面のように表示される。
以上、知っていたら便利なWindowsのコマンドを紹介した。まだまだ便利なコマンドはたくさんあるので、興味がある方はぜひ試してみていただきたい。