京セラは8月6日、インクジェットプリントヘッドにおいて、1本のヘッドで2色同時印刷が可能で、解像度300dpi・152m/分を実現した「KJ403T」を開発したと発表した。

同製品は、1本のヘッドで2色同時印刷が可能なヘッドで、印刷機に搭載するヘッドの数を半減し、各種配線やインク配管などの部品点数の削減も可能であるため、機器の小型化に貢献する。

「KJ403T」

また、ヘッドの有効印刷幅が112mmであり、幅広印刷が必要な場合でもヘッドの使用本数が少なくてすむことから機器設計の容易性、組み立ての負荷低減にもつながるという。

同社ではこれまで培ってきたインク流路構造の設計技術や圧電アクチュエーターの駆動制御技術を用いることで、解像度300dpiでの2色同時印刷を実現した。

同社は、これまでに世界最速・高精細印刷を実現するヘッドとして600dpiを量産、1200dpiを開発している。今回、新たに2色同時印刷で300dpiヘッドを投入することで、高速・高精細に加え、機器の小型化、コスト削減、環境負荷低減などのニーズに応えていく。

主な仕様は、外形寸法がW200×D36×H68.5mm、印刷速度が152m/分、解像度が300dpi、有効印刷幅が112mm、インクが水系インク、UVインク対応となっている。