東京電力は7月30日、平成24年4月から6月の燃料価格(原油、LNG、石炭の貿易統計価格)が公表されたことに伴い、9月分の電気料金における燃料費調整単価を確定したと発表した。同社は9月1日より電気料金を値上げすることを決定しており、燃料費調整の前提諸元も発電構成や燃料価格の変更にあわせ見直しとなる。

同社は7月25日、経済産業省より一般家庭向けの電力料金の値上げの認可が下りたとして、8.46%の値上げ率、25.31円の新単価、契約アンペアごとの平均使用量の電力料金の値上げ幅を発表していた。

7月25日時点での従量電灯Bの契約アンペアごとの平均使用電力量に基づき算定した場合の電力料金

9月1日からの値上げに伴い、9月分の電気料金は、8月31日までの使用分には旧燃料費調整単価、9月1日以降のご使用分には新燃料費調整単価を用いて計算される。その結果、従量電灯Bの30アンペアの一般家庭で1ヵ月当たり290kWh利用した場合の電気料金は7,548円となり、旧料金の6,973円に対し575円の値上げとなる。

従量電灯Bの契約アンペアごとの平均使用電力量に基づき算定した場合の9月分の電気料金は下図のようになる(平均使用電力量は、10アンペア:60kWh/月、15アンペア:110kWh/月、20アンペア:160kWh/月、30アンペア:230kWh/月、40アンペア:350kWh/月、50アンペア:450kWh/月、60アンペア:540kWh/月)。

従量電灯Bの契約アンペアごとの平均使用電力量に基づき算定した場合の9月分の電気料金