富士通は7月19日、業務システムのレスポンスやボトルネックを分析するソフトウェア「Systemwalker Service Quality Coordinator V15」を発売開始すると発表した。

同製品は、プライベートクラウド環境を含む業務システムのパフォーマンスを分析することで、性能のボトルネックを特定し、その対策を示したり、仮想環境での必要なサーバ数を提示したりするソフトウェア。同社のスマートソフトウェアテクノロジーに基づいた「スマートセットアップ」により、全利用者向けの報告レポート作成などの運用作業を自動化できる。

「Systemwalker Service Quality Coordinator V15」の画面

具体的には、業務システムのWebサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバごとの処理能力不足や仮想リソース上の競合など、ボトルネックを切り分けるとともに、通常収集しているWebログ・物理リソース・仮想リソースの情報だけを用いて分析するため、CPUの使用率を2%未満に抑えられ、運用中の分析ができる。

ボトルネック解消の対策としては、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバを追加した場合のレスポンス時間や仮想環境の配置を見直した場合の効果を事前に検証することが可能。

物理環境から仮想環境への移行において、業務システムの負荷を曜日や時間帯で把握することにより、システムの利用実態に即した分析ができ、移行先で必要となるサーバ台数を自動計算する。

同社では同製品により、CPUの稼働率が約30%から60%に向上し、センター全体でサーバ台数を半減することができたという。

価格は、「Systemwalker Service Quality Coordinator Standard Edition(エージェント用(V15」が5万円から、「Systemwalker Service Quality Coordinator Standard Edition(マネージャー用(V15」が55万円から、「Systemwalker Service Quality Coordinator Enterprise Edition(エージェント用(V15」が5万円から、「Systemwalker Service Quality Coordinator Enterprise Edition(マネージャー用(V15」が139万円から(いずれも税別)。