NECは7月17日、クラウドサービスの提供環境の強化や企業の事業継続・災害対策への対応を目的に、「NEC東京第三データセンター」を開設したと発表した。
同データセンターは、都心から電車で1時間以内ながら災害時交通規制対象外の立地にあり、省エネと環境配慮の観点から、都内では最高クラスのPUE1.5以下を目標として設計されている。
停電時に無給油で冷却設備も含め72時間以上給電可能な自家発電設備、2回線受電方式(本線予備線受電方式9を含む冗長化された電源設備を設置しているほか、摂氏40度の環境でも動作するサーバなど省エネ性能の高い機器を用いながらクラウドサービスの提供が行われる予定。
セキュリティ面では、FISC発行の「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」の設備基準に準拠しているほか、サービス受託会社の内部統制に関する国際保証業務基準「ISAE3402」、米国保証業務基準「SSAE16」に準拠した、受託業務(データセンター運用業務)の内部統制保証報告書を取得する予定。
同データセンターは、既設のNEC関西第二データセンターなどの主力データセンター間でのネットワーク接続や統合運用監視を実現しており、複数のデータセンターを組み合わせた事業継続・災害対策として利用することが可能。