TIOBE Programming Community Index

TIOBE Softwareから、2012年7月のTIOBE Programming Community Index (PCI)が公開された。TIOBE PCIは、複数の検索エンジンの検索結果から、対象となるプログラミング言語がどれだけ話題になっているかをインデックス化したもの。

2012年7月におけるインデックスは次のとおり。

プログラミング言語 インデックス 備考
1 C 18.331 4ヵ月連続1位
2 Java 16.087 下落傾向
3 Objective-C 9.335 3位へ浮上。上昇傾向
4 C++ 9.118 4位へ下落
5 C# 6.668 下落傾向
6 (Visual)Basic 5.695
7 PHP 5.012 下落傾向
8 Python 4.000
9 Perl 2.053
10 Ruby 1.768
11 JavaScript 1.454
12 Delphi/Object Pascal 1.157

今月のTIOBE調査ではObjective-CがC++を抜き、3番目に人気の高いプログラミング言語となったことが興味深い点といえる。Objective-CとC++は、ともに1983年に誕生したC言語の上位互換プログラミング言語。いずれの言語もオブジェクト指向プログラミングに対応しているが、これまでC++の方が人気が高かった。

しかし、Appleのモバイル製品が爆発的に普及したことで状況が変わっていく。AppleはObjective-Cを公式のプログラミング言語として採用しており、iOSアプリの開発にもObjective-Cを推奨している。iPhoneやiPadが普及することで、必然的にObjective-Cの人気も高まることになり、TIOBE調査にもその影響が色濃くでている。

C++を抜いて第3の人気となったObjective-Cだが、CおよびJavaの上位人気言語とはまだ大きな隔たりがある。今後もJavaの下落傾向が続き、Objective-Cの上昇傾向が続けば、近い将来順位が入れ替わるかもしれない。この他のトップ10内のプログラミング言語については順位変動は見られない。