日立製作所は6月12日、同社のクラウドソリューション「Harmonious Cloud」のPaaSサービス「プラットフォームリソース提供サービス」を用いて、科学技術振興機構と国立情報学研究所が運営する研究者総覧データベース「ReaD&Researchmap」の基盤を構築したと発表した。

ReaD&ResearchmapのWebサイト

ReaD&Researchmapは、研究者が研究業績や所属などの情報を登録・公開するためのシステムで、利用者は約22万人に上る。科学技術振興機構と国立情報学研究所は2011年11月にそれぞれが利用していた研究者向けシステムをReaD&Researchmapとして統合し、運用コストや消費電力の削減、BCP対策として、PaaS上で構築している。

「ReaD&Researchmap」の概要図

同取り組みは段階的に行われており、2011年11月の統合後の運用開始に合わせてR&Rシステム基盤を構成するWebサーバやデータベースサーバを日立のPaaS上に構築し、2012年7月からは第2期として、第1期目の環境に加え、大学などの研究機関が所属する研究者情報を一括してR&Rシステムに登録・公開するための「データ交換システム」をPaaS上で運用する。 本格活用を2012年7月2日から開始する予定。