The X.Org project provides an open source implementation of the X Window System. |
The X.org Foundationは6日(米国時間)、X11の最新版「X11R7.7」(X Window System,Release 7.7)を公開した。X11R7.7は、OSSとして開発されているXウィンドウシステム。LinuxやBSD、Solaris、Cygwin、Mac OS X(Intel版)など様々なプラットフォームをサポートしている。
X11R7.7はX.OrgコミュニティやX.Org Foundationのメンバー、Xコンソーシアム、The Open Group、XFree86 Projectの貢献によってリリースされたプロダクト。X.Org Foundationによると、公開されたX11R7.7は1987年に公開されたX11R1の25周年記念の一部であるという。
X11R7.7の主な新機能および変更点は次のとおり。
- マルチタッチイベントにタッチパッドおよびタッチスクリーンをサポート
- スムーズスクロールイベントの追加などを含むXInput 拡張機能の改良
- X.Orgドキュメントを様々なフォーマットで提供
- XSync拡張にクライアントアプリの"Fence"オブジェクト作成を許可
- XFixes拡張にポインタ障壁の概念を追加
- XCBライブラリにGLXおよびXKB拡張のサポートを追加
- ビデオおよびインプットドライバの拡張
X11R7.7はBSDライセンス、MITライセンス、X11ライセンスなどの規制の緩いパーミッシブライセンスのもとオープンソースで公開されている。なお、次期バージョンであるX11R7.8は2013年内の公開を予定している。