Fedora is a Linux-based operating system that showcases the latest in free and open source software. |
Red Hatのカーネル開発者であるMatthew Garrett氏が、Fedora 18にWindows 8のUEFIセキュリティブートの導入を発表した。UEFIには、セキュアブートというOSを安全に起動するための機能が用意されており、MicrosoftではWindows 8でこの機能を利用しようとしている。
UEFI (Unified Extensible Firmware Interface)は、BIOSに変わるOSとファームウェアのインタフェース仕様。UEFIのセキュアブートはOS側とハードウェア側に認証キーを用意し、認証キーに合致しないOSの起動を阻止するというもの。Microsoftはこの機能が使えるように、ハードウェアベンダにWindows 8用の認証キーを組み込むよう働きかけている。
Garrett氏は、今年末頃に出るハードウェアの多くはWindows 8の認証キーをサポートしたものになるだろうと予想しており、Fedoraを含むその他のOSがブートできないことを非難している。また、Microsoftはファームウェア側でこの機能を無効にする機能や独自の認証キーを追加する機能を提供する必要があるとしているが、ユーザがファームウェアを操作しなければならないとして、この問題を回避する方法として以下の3つの方法を検討したとしている。
- Fedora用の認証キーを作成する
- Linux用の認証キーを作成する
- Windows 8の認証キーを購入する
Garrett氏はこの3つの選択肢のうち、Windows 8の認証キーの購入を選択している。他の選択肢を却下した理由として、Fedora用の認証キーを作成することは他のLinuxディストリビューションとの軋轢を生むことになり、Linuxキーの認証キーはそれを管理する団体が必要になり、コストがかかるという問題を挙げている。
Windows 8の認証キーは99ドルで購入でき、一番安くすませることができる選択肢だとしている。ただし、この解決策はあまりいいものではないことを認めており、ユーザに謝罪している。また、これは最終決定ではなくFedora 18のリリースに間に合わせるためだとしており、他に良い方法があれば積極的にそれを行っていくとしている。