CA Technologiesは5月17日、バッチ/レポート処理を簡単に作成し、開発コストを削減する開発ツールのLinux PC版「CA Easytrieve Report Generator for Linux PC」を発表した。
CA Easytrieveは、COBOLやPL/Iのような複雑な手続きを省略し、ユーティリティ並みの簡単なコーディングでファイル処理やレポート作成ができる開発ツールで、これまでメインフレームやUNIX向けに提供されてきた。
同社によると、同製品はプログラミングが簡単で覚えやすく、3時間程度の学習でプログラムを作成でき、COBOLやC言語に比べて6倍以上の開発生産性を実現するという。
同製品はインフレーム版とシンタックスが共通のため、メインフレームおよびUNIX環境で得たプログラム資産や開発スキルをLinux PC上でも有効利用できる。HTMLやXMLのデータ作成機能を備えたEclipseベースの開発環境(英語版)が無償で提供される。参考価格は、1Linuxインスタンスに付き、509万1,200円。
主な機能は、以下の通り。
自動ファイル入力機能
ファイル読み込み命令を記述することなく、シーケンシャル・ファイル、C-ISAMファイル、データベース(Oracle、DB2サーバなど)の自動入力が可能なほか、ファイルのオープン/クローズ処理、EOFの判断も記述不要。
自動マッチング入力機能
ファイル名とキーフィールド名を指定するのみでマッチング処理を実現し、煩わしい条件判断やレコード読み飛ばしなどの処理が不要。
ODBC経由のデータベース・アクセス(Oracle、DB2サーバなど)
テーブル名、カラム名、抽出条件などを指定した自動入力や、SQLステートメントを記述した入出力処理、削除、更新処理が可能。
自動レポート作成機能
レポートに印字するタイトル文字やフィールド名を指定するのみの簡単なコーディング、レポートのフォーマットや改ページの自動処理、豊富なパラメータによる容易なレポート・フォーマットの変更、コントロール・ブレーク・キー指定による自動集計印字や集計データの作成、 自動レポート処理にユーザーロジックを追加し、独自のフォーマットでレポートを作成することが可能なほか、HTML形式によるレポート出力に対応
豊富なプログラム命令
ファイル入出力命令、条件判定、演算処理、移送処理など、COBOLと同等の豊富な命令セットを完備し、CALL命令により、C言語またはアセンブラで記述された外部サブルーチンを呼び出すことが可能