Effortless asynchronous application development for the modern web and enterprise

Vert.x Projectは9日(現地時間)、「Vert.x 1.0」を公開した。Vert.xはJava仮想マシン上で動作するイベント駆動型のアプリケーションフレームワーク。多言語対応、非同期、スケーラブル、並列処理などの特徴を持っており、VMwareの支援のもとオープンソースで開発されている。

Vert.xはJavaScript、Ruby、Groovy、Javaに対応したアプリケーションフレームワーク。複数の言語を組み合わせてアプリケーションを組むことも可能で、ソースコードはシングルスレッドのアプリケーションのように記述することができる。また、Vert.x上で動作するアプリケーション間でメッセージ通信が行えるように、分散型のイベントバスがインクルードされている。このイベントバスはサーバサイドだけでなく、クライアントサイドのJavaScriptからも利用できるようになっている。

他にも様々なネットワーク接続に対応できるように、TCP/SSLおよびHTTP/HTTPSのクライアント/サーバ、WebSockets/SockJSをサポートしている。言語については将来、Scala、Clojure、Pythonのサポートを予定しているという。

Vert.xのライセンスはApache 2.0 Licenseを採用しており、成果物はGithubで公開されている。動作にはJDK 1.7.0以上が必要で、Rubyを使いたい場合には別途、JRubyをインストールする必要がある。また、プロジェクトサイトにインストールや各プログラムのマニュアルをまとめたドキュメントも用意されている。