OSDNは4月19日、オープンソース・ソフトウェア開発サイト「SourceForge.JP」が、正式運用を開始してから10周年を迎えたことを発表した。また10周年を機に、サイト開発方針の変更や公式キャラクターの制作が実施された。

SourceForge.JPは、2002年4月19日に、米SourceForge.netのシステムを輸入する形で運営が開始された。現在では4万以上の開発者と5300以上のプロジェクトが登録されており、これまでの10年間でサイト閲覧は15億回、ソフトウェアダウンロードは1億2000万回、Wikiページの作成は1万ページを記録しているという。

SourceForge.JPのWebサイトイメージ

同社は10周年を幾に、サイトの機能強化とユーザーインタフェース(UI)の全面的な見直しを進めている。現在のサイトは度重なる機能追加によって仕様の異なるUIのシステムが混在しているため、サイト全体で統一的なUIを用意し、機能ごとに順次新UIへ移行させるという。

また個々の開発ツールについては、一般的に利用されているオープンソースのツールをSourceForge.JPシステムに適合させるという従来の手法を改め、SourceForge.JPシステムへ最適化されたツールを新たに開発し、今四半期中に提供するとしている。同社は、SourceForge.JPシステムでの利用を前提に開発したツールにより、主要機能間の連携がさらに進むと見ている。

なお、SourceForgeの公式キャラクターも発表された。同キャラクターの画像データはクリエイティブ・コモンズのライセンス(CC-BY-SA)で公開され、ユーザーによる利用が認められている。CC-BY-SAは、著作権者の表示と著作権の継承を前提に作品の利用を認めるライセンスで、公開された作品に変更を加えて新しい作品を作った場合でも、元の作品の著作権が継承される。

SourceForgeの公式キャラクター