日本ヒューレット・パッカードは4月17日、無停止サーバソリューション「HP Integrity NonStop BladeSystem」の高速化機能を強化したと発表した。今回、SSDに対応、最大メモリ容量を増強するほか、コアレベルの新ライセンスを提供する。

同製品は、24時間365日の連続稼働をコンセプトに設計された、無停止サーバソリューション。NICやディスク、CPUといったすべてのコンポーネントを稼働中でも増設可能で、障害発生時もサービスを停止することなくコンポーネントを交換できる。

SSDは、書き込み制限があることからミッションクリティカル分野への適用は困難とされてきたが、同社独自のツール「SMARTSSD Wear Gauge」により、SSDの利用状況を把握してサーバ全体の監視システムと一元管理することにより、無停止サーバへのSSD搭載を実現。これにあわせてSSDのボリュームを複数に分割して管理する機能も搭載している。

今回提供される新ライセンス「コア・ライセンシング」は、「HP Integrity NonStop BladeSystem 54000c」「同54000c-cg」に搭載されている1プロセッサに含まれる4コアのうち、初期状態では2コアのみを利用するという使い方を可能にするもの。

これにより、予期しない急激なトランザクション量の増加など、緊急で性能拡張が必要になった場合に、ハードウェアを増設することなく、ライセンスファイルを追加するだけで4コア構成によるフルパフォーマンスが得られる。

「コア・ライセンシング」の価格はソフトウェア構成により異なるが、4コアを最初から導入する場合の約6割に抑えられるという。2コアから4コアに変更することで、同社は約1.72倍以上のパフォーマンスが得られるとしている。

最大メモリ容量が従来の48GBから64GBに増強することで、SSD搭載によるトランザクション性能の向上、「コア・ライセンシング」による緊急の性能拡張に対応する大容量メモリを確保。オープン系アプリケーションの64ビット化にも対応する。

ハイエンドモデル「HP Integrity NonStop BladeSystem 54000c」