日立システムズは4月5日、英国に拠点を持つNEWTON Information Technology(以下、NEWTON)と、企業内・企業間データ連携ミドルウェア「HULFT(ハルフト)」の販売代理店契約を締結し、英国をはじめとしたヨーロッパ市場向けのビジネスを本格展開すると発表した。

HULFTは、セゾン情報システムズが開発した企業内・企業間データ連携ミドルウェアで、6,900社を超える企業への導入実績がある。同製品は、メインフレーム、UNIX、Linux、Windowsなど異種プラットフォーム間で、財務会計データや生産管理データなどのファイル転送をセキュアかつ容易に行えるほか、複数拠点からのデータ収集などにも活用できる。

企業内・企業間データ連携ミドルウェア「HULFT」の仕組み

日立システムズはHULFTの最新バージョン「HULFT7」の英語版「HULFT7e」を、世界有数の金融都市であるシティを代表とする英国や、英国をハブとした欧州でのビジネスを見据え、英国に拠点を持つNEWTONと提携する。

NEWTONは在欧日系企業を中心に、IT基盤の構築や基幹業務システムの構築、運用支援、事業継続計画(BCP/BCM)策定サービスなどを提供している日系のシステムインテグレーターで、日立システムズとの連携では、金融・保険業向けにHULFTを活用したBCP対策サービスやデータ連携基盤構築サービスなどを提供する。

日立システムズは、販売対象国を増やして各地域での拡販を推進し、2013年度末までに累計1,000本の販売を目指しす。