日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は4月2日、三菱総研DCSがインターネット経由で提供するクラウド型の人事給与サービス「PROSRV on Cloud」のデータ管理システムにおいて、「IBM DB2 9.7(以下 DB2)」が採用されたと発表した。
三菱総研DCSは、PROSRV(給与計算、人事管理等のシステムサービスと、人事領域の定型業務負荷削減を目的としたBPOサービスを共に提供するトータルソリューション)の業務アプリケーションをWebブラウザで利用したいというニーズが増えたことから、2011年7月より業務アプリケーションをクラウドで提供するためのシステム開発に取り組み、新サービス「PROSRV on Cloud」の提供を開始することにした。
新サービスでは、月例給与や賞与、年末調整などの給与業務や社会保険業務における業務アプリケーションをWebブラウザ上で利用可能。業務アプリケーションに変更・追加が必要となった場合、クラウド上で一括導入できるため、変更・追加モジュールを利用者のPCに導入する作業は必要なくなり、利用者の負担が削減される。
PROSRV on Cloudのシステム基盤においては、インターネット経由で複数企業にサービスを提供するための柔軟なアクセス権限の設定とセキュリティ、従量課金のクラウドサービスに対応した柔軟なライセンス体系をもつデータ管理システムが必要となり、DB2が採用された。
三菱総研DCSは同サービスにDB2を採用したことで、Oracleデータベースに比べて、5年間のライセンス・保守コストを22%削減できる見込み。データのバックアップにおいても、70%から80%の圧縮効率を確認している。