NTTアイティは3月21日、災害時に電話、スマートフォン、タブレット、PCから、簡単な操作でネット上の専用会議室に入室し、同時に32人の社員が、安否確認、被害報告、避難指示、対策会議などを行える「ミーティングプラザ BCPサービス」を3月22日より開始すると発表した。

ミーティングプラザBCPサービスは、ネット上の専用会議室を契約ごとに貸し出しするサービスで、専用会議室には、同時に32拠点から入室することが可能。固定電話、携帯電話は、電話番号と識別番号を入力して入室し、Android端末、iPad、iPhoneも電話機能を使用して会議室を利用、050のIP電話を利用すると通話料が無料となる。

「ミーティングプラザBCPサービス」の利用イメージ

また、NTTコミュニケーションズの050plusサービスを利用した場合には、電話機能のない端末も利用でき、同様に通話料が無料になる。さらに、Android端末は、専用クライアントソフトを利用することにより、IP電話を利用せずに入室可能となる。

専用会議室には、予め社員に配信されたメールに記載されているURL、または添付されているアイコンを使用して入室し、社員は、これを各端末、USBメモリ、Webメールなどに保存しておくことにより、災害時にワンクリックで専用会議室に入室することができる。初期費用には320アカウントが付いており、それ以上は1アカウントあたり、1,000円の追加料金が必要。

さらに、音声、映像、共有資料を用いたテレビ会議が開催でき、災害時には安否確認、被害報告、避難指示、対策会議などが実施できる。専用会議室のURLは固定されているため、いつでもアクセスでき、会議内容は録画し、後から確認可能。

平常時には、32拠点までの同時接続、資料共有機能を持つ、高機能なWebテレビ会議として利用でき、Windows PC、Macはもちろん、移動中、移動先からの電話、スマートフォン、タブレットでの参加も可能となり、既存テレビ会議装置との接続もできる。

同サービスは、月額基本料2,500円、初期費用30,000円のクラウドサービスで、2時間(ユーザ合計)のWeb会議が開催できる。2時間以上の利用では15円/分・ユーザの超過利用料金が必要となるが、日本国内で震度5強以上の地震が発生した場合、その月と次の月は、いくら使用しても、超過利用料金の上限は98,000円/月となり、災害時にはいくら使用しても超過利用料金の上限が決まっている新しいサービスとなっている。