NECは3月9日、ビッグデータをはじめ大量データのリアルタイム分析などにおいて高い処理性能を実現するSAP HANA用サーバの認証を取得し、SAP HANA向けアプライアンスサーバ「NEC High-Performance Appliance for SAP HANA」の販売を開始すると発表した。

同サーバは、同社の「Express5800/スケーラブルHAサーバ」に、SAPのインメモリソフトウェア「SAP HANA」を実装している。今回認証を取得した8CPU搭載のLモデルに続き、2CPU搭載のXS/Sモデル、さらにその拡張性を考慮しスケールUPが可能な4CPU搭載のMモデル、および可用性モデルへと対応製品を拡充予定となっている。

同製品の利用により、ビジネス情報の取得スピードを飛躍的に高めることができ、リアルタイムな高速データ分析を実現する。例えば商品単品ごとに、その時点の販売量、販売推移、物流センターの倉庫在庫、市場価格の変動、前日の傾向値などをもとに、最適な発注量を瞬時に割り出し、次の打ち手の迅速な判断を行うことが可能になる。

また、同サーバは、SAP HANAの最大の特徴であるインメモリ基盤のトランザクションログ領域にVirident SystemsのFlashMAXを採用している。FlashMAXは、他のSSD製品に比べて書き込み性能の高速性と安定性に優れておりSAP HANAの性能を最大限に引き出す製品となっている。NECは、FlashMAXのSAP HANAへの適用にあたり、日本における代理店であるSCSKの支援を受け、製品への採用を実現した。

さらに、NECは同サーバの販売に伴い、SAP HANAが持つ様々な機能の検証、その導入から運用まで、トータルなソリューションの提供を行う。