富士通は3月9日、高さ2Uの筐体に4台のサーバノードを搭載できるマルチノードサーバ「PRIMERGY CX400」の販売を開始すると発表した。提供開始は2012年3月下旬からとなる。

同サーバは、高さ2Uのシャーシ「PRIMERGY CX400 S1」1台と、3月7日にインテル社より発表された最新CPU 「Intel Xeon E5ファミリー」を搭載した2WAYサーバノード「PRIMERGY CX250 S1」4台から構成される。

「PRIMERGY CX250 S1」(「PRIMERGY CX400 S1」搭載時)

この製品は、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)に適した高性能アーキテクチャーを採用し、8コア/6コアCPUをラインナップし、HPCに求められる高性能を実現している。

また、1CPUあたり4チャネルのメモリ動作を実現した高速メモリ「DDR3 1600 Registered DIMM(PC3-12800)」を採用し、PRIMERGY CX250 S1ノード1台あたり最大128GBまで搭載可能。さらに、クラスタ構成で求められるInfiniBandカードに対応し、40Gbpsでのノード間通信を実現する。

大量のサーバを設置するため高集積が要求されるデータセンタにも適した設計となっており、高さ2Uの筐体に4台のサーバノードを搭載し、2WAY 1Uラック型サーバと比べ2倍の高集積を実現している。これにより、1ラックあたり168CPU、1,344コアを実装でき、スペースあたりのシステム性能を大幅に向上させた。

さらに、PRIMERGY CX400 S1では、80PLUS Gold認定を取得した高効率電源を採用するとともに、電源ユニットと冷却ファンをシャーシ内で共有することにより、効率的な電源供給を実現している。

価格は、シャーシ「PRIMERGY CX400 S1」が19万8,000円、サーバノード「PRIMERGY CX250 S1」(Xeon E5-2640(2.50GHz/6コア)×2、8GB LV- Registered DIMM ×8)が152万6,000円(いずれも税別)。

シャーシ「PRIMERGY CX400 S1」

サーバノード「PRIMERGY CX250 S1」